(ラウダシオンに騎乗したM・デムーロ騎手は昨年のアドマイヤマーズに続きNHKマイルC連覇を達成)
NHKマイルCはラウダシオンが勝利
2020年5月10日、東京競馬場芝1600mでNHKマイルC(G1)が行われた。今週も無観客競馬での開催で、馬場状態は良。レシステンシアが単勝3倍で1番人気に支持された。
強風の中レースが行われ、レシステンシアの逃げる展開。1000m通過は58秒0。直線に入ってもレシステンシアが粘るが、残り200mで2番手追走のラウダシオンが先頭に立って押し切った。2着はレシステンシアが粘り、3着争いはギルデットミラーがタイセイビジョンを押さえた。
強風のためか、逃げたレシステンシア、番手のラウダシオン、インで先行したギルデッドミラーとタイセイビジョンが上位を占めて、差し・追い込み馬や外枠は用なしのレースとなった。
ラウダシオンはスタート直後に気合を入れて、逃げたレシステンシアにプレッシャーをかけつつ2番手を確保。M・デムーロ騎手の見事な判断が勝利につながった。
レシステンシアが輸送が影響したのか、マイナス6キロで馬体は細く見せた。完調ではなかったが、2着に粘ったのは流石。
ギルデッドミラーとタイセイビジョンは内枠に恵まれた。どちらも力は出した。今後もマイル重賞で上位争いをしそうだ。
内枠と先行馬が有利な中、外枠の差し・追い込み馬ルフトシュトローム(5着)とウイングレイテスト(7着)はよく追い込んだ。天候や展開、馬場が違えば差し切り勝ちの可能性はあった。今後、外差しが決まる重賞で一発が期待できる。
NHKマイルCの結果
着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 重量 | 騎手 | 着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | ラウダシオン | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 01:32.5 | 9 |
2 | 3 | レシステンシア | 牝3 | 55 | C.ルメール | 1 1/2 | 1 |
3 | 6 | ギルデッドミラー | 牝3 | 55 | 福永 祐一 | 3/4 | 6 |
4 | 2 | タイセイビジョン | 牡3 | 57 | 石橋 脩 | ハナ | 2 |
5 | 14 | ルフトシュトローム | 牡3 | 57 | D.レーン | 1 1/4 | 4 |
新潟大賞典はトーセンスーリヤが重賞初制覇
2020年5月10日、新潟競馬場芝2000mで新潟大賞典(G3)が行われた。良馬場。1番人気はレッドガランだが単勝4.7倍と混戦模様。
アトミックフォースが逃げる展開。1000m通過は59秒7。直線に入ると、4番手を進んだトーセンスーリヤが最内から抜け出して1着。アトミックフォースが2着に逃げ粘り、3着争いはプレシャスブルーが追い込んだ。10→7→14番人気の順で決まり、3連単は56万馬券となった。
トーセンスーリヤは前走の3勝クラスに続く連勝で重賞初制覇。横山和生騎手の判断がよかった。
アトミックフォースも前走3勝クラスを勝っていた。4歳なので、今後が楽しみだ。
前走3勝クラスを勝った馬同士の決着となった。
プレシャスブルーは14番人気で3着。買える要素はなかったが、前残りの競馬で後ろから差したので強い内容だ。次走も期待しよう。
新潟大賞典の結果
着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 重量 | 騎手 | 着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | トーセンスーリヤ | 牡5 | 54 | 横山 和生 | 01:58.6 | 10 |
2 | 12 | アトミックフォース | 牡4 | 54 | 武藤 雅 | 1 1/2 | 7 |
3 | 14 | プレシャスブルー | 牡6 | 54 | 石川 裕紀人 | 3/4 | 14 |
4 | 7 | ブラヴァス | 牡4 | 55 | 柴山 雄一 | ハナ | 2 |
5 | 4 | インビジブルレイズ | 牡6 | 56 | 吉田 隼人 | 2 1/2 | 3 |
京都新聞杯はディープボンドが勝つ
2020年5月9日、京都競馬場芝2200mで京都新聞杯(G2)が行われた。良馬場。アドマイヤビルゴが単勝1.4倍で圧倒的な支持を集めた。
シルヴェリオが逃げて、1000m通過は58秒3の速い流れ。道中4番手につけたアドマイヤビルゴは外から進出して直線を迎える。直線半ば頃にアドマイヤビルゴが先頭に立った瞬間、その後ろで待機していたディープボンドとマンオブスピリットが一気に抜き去った。最後はディープボンドがクビ差で勝利した。内から伸びたファルコニアが3着に入り、アドマイヤビルゴは4着に敗れた。
ディープボンドはキズナ産駒。道中はアドマイヤビルゴをマーク。鞍上の和田騎手が直線では上手に舵を取り、アドマイヤビルゴとマンオブスピリットの間から抜け出した。追って味のあるタイプで、勝負根性もある。1勝馬で皐月賞に挑戦しただけのことはある。
アドマイヤビルゴは4コーナーで大事を取って大外から上がったため、ロスがあった。ただし、完璧に騎乗していても勝てなかっただろう。前走の強烈な勝利とセレクトセールで5億8000万円(税抜)というのが、過剰人気にしていたのかも。ここを完勝してコントレイルに挑戦状を叩きつけるというシナリオは崩れた。
2着のマンオブスピリットと3着のファルコニアは、まずまずの競馬だった。今後が楽しみだ。
京都新聞杯の結果
着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 重量 | 騎手 | 着差 | 単勝人気 |
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1 | 6 | ディープボンド | 牡3 | 56 | 和田 竜二 | 02:11.7 | 4 |
2 | 11 | マンオブスピリット | 牡3 | 56 | 北村 友一 | クビ | 3 |
3 | 10 | ファルコニア | 牡3 | 56 | 川田 将雅 | 1 1/2 | 2 |
4 | 8 | アドマイヤビルゴ | 牡3 | 56 | 藤岡 康太 | 1/2 | 1 |
5 | 9 | イロゴトシ | 牡3 | 56 | 小崎 綾也 | 2 1/2 | 13 |