【ノースヒルズ大作戦がズバリ】日本ダービー、目黒記念、葵Sのレース回顧

（写真はクラレント）

日本ダービーはコントレイルが完勝

2020年5月31日、東京競馬場芝2400ｍで日本ダービー（東京優駿）が行われた。今週も無観客競馬での開催で、馬場状態は良。コントレイルが単勝1.4倍で圧倒的な1番人気に支持された。

ウインカーネリアンが逃げる展開。コントレイルは好スタートから3番手のイン。2番手にコルテジア、3番手の外にディープボンドに守られ、この時点で勝利がほぼ確定。3コーナー手前からマイラプソディが仕掛けて先頭に立つ。直線で不利を受けずに先頭に立ったコントレイルは、外からサリオスが迫って来るのを見てゴーサイン。あっさり突き放して先頭でゴール。3馬身差の2着がサリオス。3着にはヴェルトライゼンデが入った。

コントレイルは5戦5勝で無敗の2冠馬となった。予想記事でも書いたが、先週のオークスでデアリングタクトをノーザンファームが徹底マークしたため、ダービーではコントレイルにマークが集中される可能性が高かった。それを見越して、和田ディープボント、松山コルテジアがガッチリ周りを固めて、勝利へと導いた。テイエムオペラオーの和田、デアリングタクトの松山がアシストしたのは、ある意味痛快といえる。

サリオスは中団やや後ろからの競馬で直線よく伸びたが、勝った相手が強かった。1600～2000ｍがベスト距離かもしれない。

3着のヴェルトライゼンデは前走の皐月賞では馬場の悪い内を走って1秒2差8着。ホープフルSでコントレイルに0秒2差2着の実績あり、やや過小評価されていた。

日本ダービーの結果

着順	馬番	馬名	騎手	着差	単勝人気
1	5	コントレイル	福永 祐一	02:24.1	1
2	12	サリオス	D.レーン	3	2
3	6	ヴェルトライゼンデ	池添 謙一	1 3/4	10
4	1	サトノインプレッサ	坂井 瑠星	アタマ	9
5	13	ディープボンド	和田 竜二	1/2	8

 

 

キングオブコージが目黒記念を勝って重賞初制覇

2020年5月31日、東京競馬場芝2500ｍで目黒記念が行われた。良馬場。3連勝中のキングオブコージで単勝4.1倍で1番人気に支持された。

パリンジェネシスが逃げる展開。直線に入るとオセアグレイトが先頭に立つ。それをキングオブコージが交わすと、外からアイスバブル、内からステイフーリッシュが迫るが、そのままキングオブコージが押し切った。

キングオブコージは4連勝で重賞初制覇。まだ4歳で伸びしろもありそう。今後はG1戦線でも楽しみだ。

 

目黒記念の結果

着順	馬番	馬名	性齢	重量	騎手	着差	単勝人気
1	5	キングオブコージ	牡4	54	横山 典弘	02:29.6	1
2	4	アイスバブル	牡5	55	D.レーン	1/2	6
3	11	ステイフーリッシュ	牡5	57.5	坂井 瑠星	1/2	7
4	2	ノーブルマーズ	牡7	56	高倉 稜	2	10
5	12	ゴールドギア	牡5	53	三浦 皇成	クビ	5

 

葵ステークスはビアンフェが逃げ切る

2020年5月30日、京都競馬場芝1200ｍで葵ステークスが行われた。好スタートから先頭を奪ったビアンフェが前半600ｍを33秒5のペースで逃げると、後半を34秒6でまとめて逃げ切った。2着はレジェーロが伸びて、キズナ産駒のワンツー決着となった。3着はワンスカイが入った。

ビアンフェは昨年夏の函館2歳Sに続く重賞2勝目。予想でも触れたが、1200ｍはこれで4戦3勝2着1回。1400ｍ以上は【0.1.0.2】なので、スプリント適性が高い。

レジェーロは毎回乗り役が替わっており、今回は北村友一騎手が騎乗。直線の後半でしぶとく伸びた。母系はメジロマックイーン、カツラギエース、ダンシングキャップ、ゴールデンパスと日本の土着系を重ねている。息の長い活躍が期待できそうだ。

ワンスカイはなかなかセンスあり。今後も楽しみだ。

 

葵Sの結果

着順	馬番	馬名	性齢	重量	騎手	タイム	人気
1	12	ビアンフェ	牡3	57	藤岡 佑介	01:08.1	1
2	3	レジェーロ	牝3	54	北村 宏司	クビ	11
3	5	ワンスカイ	牡3	56	斎藤 新	1 1/4	5
4	1	ケープコッド	牝3	54	岩田 望来	クビ	4
5	8	サヴァイヴ	牡3	56	吉田 隼人	1 1/2	12