(写真は2019年エプソムCのミッキースワロー)
今週は古馬による長距離No.1決定戦・天皇賞・春が京都芝3200mで行われる。過去10年のデータから傾向を占う。
出走予定馬と予想オッズ
昨年の天皇賞(春)を制したフィエールマンが人気を集めそうだ。前走阪神大賞典を快勝したユーキャンスマイル、ここ2走は不本意な出遅れが続いている実力馬キセキ、レースぶりが安定したミッキースワローも上位人気になりそうだ。
馬名 | 性齢 | 騎手 | 予想オッズ |
---|---|---|---|
フィエールマン | 牡5 | ルメール | 2.5 |
ユーキャンスマイル | 牡5 | 浜中 | 4 |
キセキ | 牡6 | 武豊 | 5.5 |
ミッキースワロー | 牡6 | 横山典 | 10 |
メイショウテンゲン | 牡4 | 幸 | 13 |
トーセンカンビーナ | 牡4 | 藤岡康 | 18 |
モズベッロ | 牡4 | 池添 | 20 |
エタリオウ | 牡5 | 川田 | 22 |
ダンビュライト | セ6 | 松若 | 36 |
ミライヘノツバサ | 牡7 | 木幡巧 | 50 |
シルヴァンシャー | 牡5 | Mデムー | 60 |
スティッフェリオ | 牡6 | 北村友 | 65 |
オセアグレイト | 牡4 | 野中 | 80 |
メロディーレーン | 牝4 | 岩田望 | 90 |
タイセイトレイル | 牡5 | 200 | |
ハッピーグリン | 牡5 | 和田 | 300 |
1番人気は最近は堅実
過去10年の平均配当は馬連が1万604円、3連単は34万2060円と荒れている。ただしここ3年の3連単は5万円以下と堅い決着だ。1番人気【2.1.0.7】と不振だが、近3年は1、2、1着と連対している。2番人気【5.0.2.3】は好調だ。今年は1番人気がフィエールマン、2番人気はユーキャンスマイルになりそうだ。
人気別成績(過去10年)
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 2-1-0-7 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
2 | 5-0-2-3 | 50.0% | 50.0% | 70.0% |
3 | 0-4-1-5 | 0.0% | 40.0% | 50.0% |
4~6 | 1-3-3-23 | 3.3% | 13.3% | 23.3% |
7~9 | 1-1-1-27 | 3.3% | 6.7% | 10.0% |
10~ | 1-1-3-77 | 1.2% | 2.4% | 6.1% |
二桁人気なら内枠の先行馬
過去10年で二桁人気で馬券に絡んだのは5頭。いずれも1~3枠と内枠だった。そして5頭中4頭が4角を3番手以内に通過していた。人気薄の先行馬かつ内枠が大穴の条件だ。
二桁人気の好走馬(過去10年)
年 | 馬名 | 人気 | 着順 | 枠番 | 馬番 | 4角通過 |
---|---|---|---|---|---|---|
10 | メイショウドンタク | 16 | 3 | 2 | 4 | 2 |
12 | ビートブラック | 14 | 1 | 1 | 1 | 1 |
14 | ホッコーブレーヴ | 12 | 3 | 3 | 6 | 10 |
15 | カレンミロティック | 10 | 3 | 1 | 2 | 1 |
16 | カレンミロティック | 13 | 2 | 2 | 3 | 3 |
ステップレースの成績は?
ステップレースは大阪杯【3.3.0.91】、阪神大賞典【3.2.5.47】、日経賞【2.2.2.46】が中心。G3のダイヤモンドS【0.1.0.14】、オープン特別の大阪ーハンブルクC【0.0.1.12】は厳しい結果に終っている。クラス別ではG2【9.8.8.104】が圧倒的に好走馬の数が多い。
前走のレース別成績(過去10年)
前走レース名 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
大阪杯(G2時も含む) | 3-3-0-9 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
阪神大賞典 | 3-2-5-47 | 5.3% | 8.8% | 17.5% |
日経賞 | 2-2-2-46 | 3.8% | 7.7% | 11.5% |
京都記念 | 1-1-1-4 | 14.3% | 28.6% | 42.9% |
アメリカJCC | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ダイヤモンドS | 0-1-0-14 | 0.0% | 6.7% | 6.7% |
日経新春杯 | 0-1-0-0 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
大阪―ハンブルグC | 0-0-1-12 | 0.0% | 0.0% | 7.7% |
阪神大賞典組を分析する
阪神大賞典組の傾向は、馬券に絡んだ10頭すべてが阪神大賞典で4角5番手以内と先行していた。そして、10頭中8頭が阪神大賞典で4着以内だった。今年の出走予定馬ではユーキャンスマイルはどちらにも当てはまる。キセキとタイセイトレイルは阪神大賞典で先行したが、5着以下に敗れた。トーセンカンビーナとメイショウテンゲンは阪神大賞典で馬券に絡んだが、4角7番手あたりだった。メロディーレーンはどちらもダメだった。
出走予定馬の阪神大賞典の成績
馬名 | 4角通過 | 着順 |
---|---|---|
ユーキャンスマイル | 4 | 1 |
トーセンカンビーナ | 7 | 2 |
メイショウテンゲン | 7 | 3 |
メロディーレーン | 7 | 5 |
タイセイトレイル | 1 | 6 |
キセキ | 2 | 7 |
日経賞組は人気と成績がポイント
日経賞組は馬券圏内6頭中5頭が天皇賞春で4番人気以内、そして6頭中5頭が日経賞で連対していた。日経賞の勝ち馬ミッキースワローはどちらも当てはまりそうだ。モズペッロは日経賞2着だが、天皇賞春では上位人気にならなそうだ。エタリオウ、スティッフェリオはとちらにも当てはまらないだろう。
出走予定馬の日経賞の成績
馬名 | 天皇賞春の人気(予想) | 日経賞の着順 |
---|---|---|
ミッキースワロー | 4~5 | 1 |
モズペッロ | 6~8 | 2 |
スティッフィリオ | 8~13 | 3 |
エタリオウ | 7~9 | 6 |
過去の長距離G1の出走歴は?
天皇賞・春で好走する馬の特徴として、同じ長距離G1を過去に走っていた馬が多い。馬券圏内30頭中、菊花賞は14頭が走っており、過去の天皇賞・春を使った馬は15頭いた。今年の出走予定馬ではどうだろうか? フィエールマンやユーキャンスマイルは問題ないが、キセキとミッキースワローは6歳にして初めての天皇賞・春参戦となる。人気が予想されるこの両馬が4、5歳時に天皇賞・春を使わなかったのは気になるところだ。
上位人気が予想される馬の菊花賞と天皇賞春の出走歴
馬名 | 菊花賞 | 天皇賞春 |
---|---|---|
フィエールマン | ○ | ○ |
ユーキャンスマイル | ○ | ○ |
キセキ | ○ | × |
ミッキースワロー | ○ | × |
メイショウテンゲン | ○ | 4歳 |
トーセンカンビーナ | × | 4歳 |
モズペッロ | × | 4歳 |
エタリオウ | ○ | ○ |
ダンビュライト | ○ | × |
ミライヘノツバサ | ○ | × |