(写真は2016年の皐月賞。左はミライヘノツバサ、右はマカヒキ)
5/3(日)に古馬の長距離No.1決定戦・天皇賞・春が京都芝3200mで行われる。データ分析第2弾として、過去10年の種牡馬や年齢などから傾向を占う。
出走予定馬と予想オッズ
天皇賞(春)の連覇を狙うフィエールマン、前走阪神大賞典を快勝したユーキャンスマイル、実力馬キセキ、レースぶりが安定したミッキースワローなどが上位人気になりそうだ。
馬名 | 性齢 | 騎手 | 予想オッズ |
---|---|---|---|
フィエールマン | 牡5 | ルメール | 2.5 |
ユーキャンスマイル | 牡5 | 浜中 | 4 |
キセキ | 牡6 | 武豊 | 5.5 |
ミッキースワロー | 牡6 | 横山典 | 10 |
メイショウテンゲン | 牡4 | 幸 | 13 |
トーセンカンビーナ | 牡4 | 藤岡康 | 18 |
モズベッロ | 牡4 | 池添 | 20 |
エタリオウ | 牡5 | 川田 | 22 |
ダンビュライト | セ6 | 松若 | 36 |
ミライヘノツバサ | 牡7 | 木幡巧 | 50 |
シルヴァンシャー | 牡5 | Mデムー | 60 |
スティッフェリオ | 牡6 | 北村友 | 65 |
オセアグレイト | 牡4 | 野中 | 80 |
メロディーレーン | 牝4 | 岩田望 | 90 |
タイセイトレイル | 牡5 | 200 | |
ハッピーグリン | 牡5 | 和田 | 300 |
種牡馬はサンデー系が強い
種牡馬別の成績ではステイゴールド【4.0.1.12】、ディープインパクト【1.2.1.13】、ハーツクライ【0.5.3.15】のサンデーサイレンス系が好走馬を多く出している。ハーツクライ産駒の今年の出走予定馬はタイセイトレイルのみだが、同馬は天皇賞・春を回避する可能性が濃厚だ。
不振なのはキングカメハメハ【0.0.0.14】。同馬の産駒であるユーキャンスマイルにとっては気になるデータだ。
種牡馬別の成績(過去10年)
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ステイゴールド | 4-0-1-12 | 23.5% | 23.5% | 29.4% |
ブラックタイド | 2-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
ディープインパクト | 1-2-1-13 | 5.9% | 17.6% | 23.5% |
ジャングルポケット | 1-1-0-4 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
マンハッタンカフェ | 1-0-1-5 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
ミスキャスト | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
ハーツクライ | 0-5-3-15 | 0.0% | 21.7% | 34.8% |
チーフベアハート | 0-1-0-2 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
King’s Best | 0-1-0-1 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
ヤマニンセラフィム | 0-0-1-2 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
ディープスカイ | 0-0-1-2 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
マーベラスサンデー | 0-0-1-1 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
Cadeaux Genereux | 0-0-1-1 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
ステイゴールド産駒の好走条件は?
それではステイゴールド産駒での好走条件をチェックしよう。ステイゴールドの仔オルフェーヴルは、産駒デビューから間もないので、ここに含める。馬券に絡んだ5頭の前走は日経賞、阪神大賞典、京都記念とバラバラだが、いずれも前走の4角通過が2~4番手だった。そしてすべての馬が前走掲示板に乗っていた。
今年の出走予定馬ではスティッフェリオはどちらの条件もクリアしたが、エタリオウは前走6着だった。オルフェーヴル産駒のメロディーレーンは前走4角通過が7番手と当てはまらなかった。
ステイゴールド系の出走予定馬
馬名 | 前走4角通過 | 前走着順 |
---|---|---|
エタリオウ | 2 | 6 |
スティッフェリオ | 2 | 3 |
メロディーレーン | 7 | 5 |
ディープインパクト産駒の好走条件は?
ディープインパクト産駒はどうだろうか? ディープインパクトの仔ディープブリランテとトーセンホマレボシ産駒も含めて考える。馬券に絡んだ4頭はすべてが前走連対していた。また、過去に京都の重賞勝ちがあった。
今年の出走馬ではトーセンカンビーナは前走連対していたが、重賞勝ちはなし。メイショウテンゲン、シルヴァンシャーはどちらの条件もクリアできなかった。フィエールマンは前走4着がダメだが、このレースは強敵が揃った有馬記念なので、大目に見てOKにしてもいいかもしれない。トーセンホマレボシ産駒のミッキースワローは、前走勝利しているが、京都重賞勝ちはなし。ディープブリランテ産駒のモズベッロは、どちらも当てはまっていた。
ディープインパクト系の出走予定馬
馬名 | 前走着順 | 京都重賞勝ち |
---|---|---|
トーセンカンビーナ | 2 | × |
メイショウテンゲン | 3 | × |
シルヴァンシャー | 3 | × |
フィエールマン | 4 | ○ |
ミッキースワロー | 1 | × |
モズベッロ | 2 | ○ |
年齢別の成績は?
年齢別の成績は、とくに目立った年はない。好走馬の数では5歳が少し物足りなく、6歳と7歳が年のわりに好調といえる。6歳は1~3番人気だと【2.3.0.0】と連対率100%。今年の出走馬では6歳のキセキが3番人気になるかもしれない。
年齢別の成績(過去10年)
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 4-2-5-37 | 8.3% | 12.5% | 22.9% |
5歳 | 4-3-0-36 | 9.3% | 16.3% | 16.3% |
6歳 | 2-3-2-28 | 5.7% | 14.3% | 20.0% |
7歳 | 0-1-3-18 | 0.0% | 4.5% | 18.2% |
8歳 | 0-1-0-13 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
危険な組み合わせは?
最後に、危険な組み合わせをいくつか紹介。ノーザンファームは過去10年で【2.6.5.41】。リーディングブリーダーのわりに、勝ち馬はあまり多くない。中でも「ノーザンファーム×金子真人ホールディングス」の組み合わせは【0.0.0.7】で全滅だ。ユーキャンスマイルにとってはうれしくないデータだ。
▼2つのペースに対応した天皇賞・春の予想はコチラ