(写真はノルマンディーサラブレッドクラブのブラゾンドゥリス)
オークスはデアリングタクトが差し切る
2020年5月24日、東京競馬場芝2400mでオークス(G1)が行われた。今週も無観客競馬での開催で、馬場状態は良。デアリングタクトが単勝1.6倍で圧倒的な1番人気に支持された。
スマイルカナが逃げる展開。1000m通過は59秒8。直線に入ると内からウインマリリン、中からウインマイティーが先頭に躍り出る。ゴール直前で中団やや後ろに待機していたデアリングタクトが豪快に差し切った。2着はインから伸びたウインマリリン。ウインマイティーが3着に入った。
デアリングタクトは無敗で桜花賞とオークスの2冠を達成。63年ぶり2頭目の快挙だ。
デアリングタクトは1コーナーで和田騎手のウインマイティーと武豊騎手のミヤマザクラに前をカットされ、2コーナーでは外から川田騎手のリアアメリアにプレッシャーをかけられる厳しい競馬。直線に入ってもなかなか前が開かなかったが、隙間を見つけてから豪脚を繰り出した。タフなレースで強い競馬だった。
2着のウインマリリン(和田竜二騎手)と3着のウインマイティー(横山典弘騎手)は、ベテラン騎手の巧みな騎乗だった。
5着のマジックキャッスルは直線でデアリングタクトに前に入られて減速したのが響いた。それでいて0秒4差5着だったので、スムーズな競馬なら勝ち負けだったはず。
ノーザンファーム産の強さが目立つ最近の中央競馬だが、ノルマンディー、ウイン、ウイン、が3位までを独占し、岡田一族が存在感を示した。
オークスの結果
着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | デアリングタクト | 松山 弘平 | 1月2日 | 1 |
2 | 16 | ウインマリリン | 横山 典弘 | 1/2 | 7 |
3 | 7 | ウインマイティー | 和田 竜二 | クビ | 13 |
4 | 6 | リアアメリア | 川田 将雅 | 3/4 | 8 |
5 | 12 | マジックキャッスル | 浜中 俊 | 3/4 | 14 |

平安ステークスは59キロのオメガパフュームが勝つ
2020年5月23日、京都競馬場ダ1900mで平安S(G3)が行われた。良馬場。中央再転入後4連勝中のロードレガリスで単勝3.0倍で1番人気に支持された。
スマハマが逃げる展開。2番手のスワーヴアラミスと3番手のヴェンジェンスが早めに仕掛けて、両馬が先頭で直線を迎える。ヴェンジェンスが抜け出したところを、中団待機から外を回って追い込んだオメガパフュームが、抜き去ってゴール。2着にはヴェンジェンスが残り、好位を追走したゴールドリームはやや伸びを欠き、3着に上がるのが精いっぱいだった。1番人気のロードレガリスは10着に大敗。
オメガパフュームは59キロを背負って力強い競馬。長距離でも安定しており、次走の帝王賞も楽しみだ。
ヴェンジェンスは好パフォーマンス。昨年の秋にみやこSを勝ったように京都は走る。7歳だが、今後も楽しみだ。
ゴールドドリームは斤量が応えたか、少し伸びなかった。それでも3着を確保したのは立派。
1番人気のロードレガリスは揉まれる競馬で意気消沈、後方まで下がってしまった。予想でも書いたが、包まれて悪い結果になってしまった。
平安Sの結果
着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 重量 | 騎手 | 着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | オメガパフューム | 牡5 | 59 | 北村 友一 | 01:56.0 | 3 |
2 | 11 | ヴェンジェンス | 牡7 | 57 | 幸 英明 | 1 1/4 | 5 |
3 | 7 | ゴールドドリーム | 牡7 | 58 | 藤岡 佑介 | 2 | 2 |
4 | 3 | マルチヒストリーメイカー | 牡6 | 56 | 畑端 省吾 | 1 1/2 | 10 |
5 | 10 | スワーヴアラミス | 牡5 | 57 | 松田 大作 | 1/2 | 4 |
