今週は阪神競馬場芝1600mを舞台に桜花賞(G1)が行われる。最近10年では2010年のアパパネ、2012年のジェンティルドンナ、2018年のアーモンドアイの3頭が、このレースを勝利して牝馬3冠に輝いている。今年、桜花賞を勝って牝馬3冠の資格を得るのはどの馬か?
有力馬をチェック
桜花賞に出走予定の有力馬を徹底分析する。馬名の右側のカッコの中は(生産牧場/馬主)。
レシステンシア(ノーザンファーム/キャロットファーム)
全成績(3.0.1.0)暮れの阪神ジュベナイルFでは57秒5のハイーペースで飛ばし、上がり3ハロン最速の脚を使い、2着に5馬身差の楽勝。休み明けの前走はチューリップ賞に出走し、本番を見据えて59秒3と抑え気味のペースで逃げたが3着に敗れた。北村友一騎手からデビュー戦でコンビを組んだ武豊騎手に乗り替わる。
サンクテュエール(ノーザンファーム/キャロットファーム)
全成績(2.1.0.0)前走のシンザン記念では牡馬のプリンスリターンとの叩き合いを制した。ルメール騎手に藤沢和雄厩舎のコンビは、昨年の桜花賞を勝ったグランアレグリアと同じ。ルメール騎手は桜花賞3年連続勝利に挑む。シンザン記念からの直行というローテーションは2年前の勝ち馬アーモンドアイと同じ。
デアリングタクト(長谷川牧場/ノルマンディーサラブレッドレーシング)
全成績(2.0.0.0)デビュー戦は直線で前が開いたら、あっという間に他馬を突き放した。2戦目のエルフィンSでは大外から次元の違う脚を使って2着に4馬身差の完勝。4着に負かしたエーポスがフィリーズレビューを勝ち、3着のスマートリアンはチューリップ賞5着。エルフィンSはハイレベルだった。京都しか走っていないのが気になるところ。祖母のデアリングハートは重賞3勝、桜花賞3着。
マルターズディオサ(天羽禮治/藤田在子)
全成績(3.2.0.0)阪神ジュベナイルFではレシステンシアに5馬身差をつけられて2着だったが、前走後のチューリップ賞ではレシステンシアに雪辱して勝利した。冠名「マルターズ」がG1を見てみたい!
リアアメリア(ノーザンファーム/キャロットファーム)
全成績(2.0.0.1)アルテミスSで豪脚を披露して、サンクテュエールに完勝。1番人気に支持された阪神ジュベナイルFでは末脚不発で6着に敗れた。それ以来のぶっつけで挑む。昨年はグランアレグリアが暮れの朝日杯フューチュリティS以来のレースで勝った。同じノーザンファーム生産なので、仕上がりは問題ないはず。
クラヴァシュドール(下河辺牧場/山紫水明)
全成績(1.2.1.0)1勝馬だが、サウジアラビアRCではサリオスの2着。阪神ジュベナイルF3着、チューリップ賞2着と、トップクラスと差のない競馬を続けている。自在性あり。
まとめ
取り上げた6頭以外にもミヤマザクラ、マジックキャッスル、ウーマンズハート、スマイルカナ、エーポス、インターミッションなど、伏兵陣も多彩。今年は難しいレースとなりそうだ。